高速アルミ灰処理機

溶解炉より発生した熱灰中の金属アルミ溶湯を回収します。
アルミ溶解炉内で発生する酸化アルミ（熱ドロス）のテルミット反応を利用し、羽根による攪拌で酸化アルミ（熱残灰）とアルミ溶湯に比重分離し、アルミ溶湯はインゴットケースに取出し 残灰は冷却、分級されます 。

• 釜移動式ですから炉前にセットした釜に熱灰を掻き出し灰処理機にセットするだけです。移し替えの手間がありません。
• 釜にリフトが入り、従来のものより2倍長持ちします。
• 二重羽根および特殊形状により攪拌効率がアップします。
  • 内羽根と外羽根の二重羽根
  • 両羽根は異なる回転速度
  • △形状の羽根で切り崩す効果
  • 羽根回転の変速装置は不要
  • 羽根回転はローラーチェーン伝導のため、伝導トルク倍増
  • 羽根回転駆動源をギヤードモーター1台にしたシンプル設計
  • 処理時間は5±2分
• 最高歩留90％以上となり、回収率 が大幅にアップします。
• 羽根は機械室と一体になっており、羽根の上下は機械室が上下駆動するので、故障は皆無です。
• 開口面が0.8m²と少なく、集塵効率は抜群です。
• 駆動部室をプラス圧にした防塵機構を採用しています。

新機構

• 二重羽根
• リブ付釜
• 油圧による羽根上下
• リフトによる移動釜
• 無変速機構

冷灰投入装置

処理中の熱灰を温度管理します。クーラーで冷却された灰を再利用します。

• 作業環境を改善します
• 過酷な労働を軽減します
• 大量投入が可能で、作業の完全性が向上します
• 歩留りが大幅に向上します

他社にはない満杯時排出構造です。故障皆無の振動切出し装置です。スーパークーラーの急速冷却によりオーバーフローした冷灰をフレコン袋に採取できます。

移送・反転装置

高速灰処理機で処理された熱残灰を反転排出させます。他社にはない釜内残灰排出装置です。残灰処理プラントには欠かせない装置です。
反転装置の構造によりピット無しのFL作業が可能になります。 反転角度145度で残灰を完全排出できます。

移送機

• チェーン駆動式で故障がありません
• 粉塵の発生率が減少します
• 完全自動化 が可能です
• コンパクト設計で場所をとりません
• 装置のセッティングが簡単です

反転機

• 作業環境を向上します
• コンパクト設計で場所をとりません
• 灰を箱の中へ自動装入でき ます
• 油圧駆動方式で故障がありません
• 密閉可能で集塵が容易です

熱灰冷却装置 スーパークーラー

灰処理後の熱残灰を自動的に冷却します。

• 驚異的な冷却効果を発揮する単純明快な冷却構造。
• 冷却効率 95 以上 、循環式水量 150ℓ/min の少量冷却。
• φ2000×6500L （分級部 3500L)×16tの省スペースで上記の効果を出します。
• 過酷な熱灰冷却に管体の超精密性。（真円度1％以内、直角度0.5％以内、1級品鋼板、コンピュータ管理の自動超特級溶接）
• メンテナンスのしやすい開放型散水方式。
• 自然排気の蒸気抜きダクト。
• 分粒後の原料の取出しコンベアー付。ピット工事 が不要です。

（上記の規格は350型）

コンベヤー

クーラーで冷却され分級された粒子を搬送します。

冷灰供給コンベヤー

• スクレーパー式で 25 年前に国内で初めて残灰搬送に採用しました。
• 密閉性が良く、大小さまざまな粒形の混ざった残灰には最適です。
• 最も過酷なコンベヤーチェーンにおいても、独自の超耐久性を出しています。
• ケーシン グ底部Ｒ形状の部分には耐磨耗鋼板を使用し耐久性を増加させています。

スクリューコンベヤー

• 噛み込み、過負荷、搬送磨耗による搬送不能に対処するための片軸受け構造
• Ｖ型ケーシングによるトラブル防止対策
• 羽根の変芯ピッチによる過負荷防止対策

分粒装置

回転式の篩いになっており、クーラーより排出された冷灰を自動的に23種類の粒子に分粒します。分粒されたものはこのシステムの温度調節用の冷却灰として使用し、また、保温剤や脱酸剤、舗装材、セメントの原料等として販売、再利用 することができます。
これにより環境を保護し、資源の有効活用に役立ちます。

操作制御盤装置

多くの納入実績から得られた経験をもとに、作業者の立場に立った操作回路を設定しました。安全性重視の各インターロック機構です。

設計・作業性の特長

• 機器すべてが床面上にあることで安全な作業性を実現。点検、清掃も簡単に。
• コンパクト設計
• フォークリフト作業を最小限に抑えた設計。

集塵装置（オプション）

熱灰処理の過程で産出する灰塵を集塵装置に送ることによって、灰塵が拡散して周辺環境や人の健康を害することを防ぐことができます。高速灰処理機 からの粉塵発生に、公害発生のないよう万全を期しています。